相談室のメンバーがこれまでに解決してきた
教育現場での相談事例です

case#01
hiro担当 <いじめ>
時期2019年5月
対象私立高校1年 女子

事案学校がいじめをとりあげて対応してくれない

対応▽
いじめは、本人がいじめと感じていればいじめであることを理解させ、その原因や学校の対応に
ついて伺ったが、学校の対応に問題があることが判明し、対応に当たった

・管理職、生徒指導主事との面談を求めるよう助言をしたが、解決に至らなかった。
 いじめ対策委員会の議事録の公開を求めたが、管理上の問題と拒絶された。

・「人権委員会」、「法テラス」、「警察」のいずれかに相談するよう助言した。
  本人及び保護者は、「警察」に相談して、被害届を出したい旨を伝えた。

・「警察」からの連絡を受けた学校は、あらためていじめ対策委員会を開き、再調査の上、
  いじめと認定し、該当生徒と保護者全員を集め、経緯を報告し、謝罪した。

・当該生徒を規則に照らして指導するとともに、被害者の欠席等は公欠席扱いとなった。
 また、クラス替えも提案されたが、これ以上問題を大きくしたくないという判断から、
 遠慮することとなった。

経過観察を6ヶ月行ったが、人間関係も改善され、平常の生活を送っている。

hiro

いじめは重大な犯罪です。いじめの無い学校や社会を作ることや児童・生徒の直面する諸問題に対応することは、教職員だけでなくすべての大人の責任であると思います。どうぞ第5の窓口をご活用ください。


gaku担当 <担任とのトラブル>
時期:2019年9月
対象:公立中学校2年生 男子

事案:同じことをしても自分だけ怒られたりして学校に行きたくない

対応▽
聞き取りによると、担任の発言内容が集団の中での発言等/人権問題に関わる内容で、
担任、学校がしっかり対応すべき問題であると認識し、対応に当たった。


・何時、どこで、どのような指導(叱責)があったかをできるだけ正確に記録するよう
 助言した。

・「担任」、「学年主任」、「管理職」、「教育委員会」「人権委員会」との対応を助言した。

・担任は、面談には応じてもらえたが、
「期待の現れ、君を注意することで全体の指導に役立った」とのことで、
はっきりとした理由や謝罪等はなかった。

・教頭先生が面談に対応してくれたが、担任と同じような対応で進展が見られなかった。
 学校が対応していただけないなら、「教育委員会」、「人権委員会」に相談する旨を伝え
 た。

・数日後、校長先生からお電話があり、自宅に伺いたいとの連絡を頂いた。

・校長先生、学年主任の先生、担任の先生がおいでになり、“不適切な言動等があった”
 経緯の説明や謝罪があった。

経過観察を3ヶ月行ったが、その後特に問題もなく、普通の生活を取り戻している。

gaku

学校は、時として学校や教職員を守る行動に出ることがあります。自分の考えや保護者の考えをしっかりと伝えることが大切です。その際の支援の一助になれば幸いです。


sayuri担当 <拒食症>
時期:2020年7月
対象:公立高校1年生 女子

事案:人間関係のトラブルからの拒食症

対応▽
クラスや友人など人間関係のトラブルが原因とのことであったが、聞き取りの結果、
特に母親との関係に問題があると認識し、対応に当たった


・成績に関することで、特に母親の「苦言や高い要求」が負担に感ずるようになった。
とのことであったので、母親には「拒食症」が病気であり、専門的な治療を施さないと
命の危険があることをよく説明し、理解していただいた。

・母親は、原因はクラスや友人などの人間関係にあると決め付けていたが、
環境が変化したにもかかわらず改善が見られないのは、何か家庭内に問題があるのではないか。
冷静に見つめ直していただくよう要請した。

・治療を優先させるべく、「摂食障害の専門機関」の存在を紹介、受診が難しいようであれば、
「心療内科」か「精神科」をすぐに受診するよう勧めた。

・「拒食症」とはどういう病気なのか、基礎的な理解をしていただくよう助言した。
現在、経過観察中ですが、原因のひとつに娘に対する母親の過度の期待があったこと、
母親が教育の責任を背負い込んでいたことも原因の一つであったと気づかれたようです。

難しい病気ですので、この家族とともに寄り添い、解決の道を探っていきたいと思っています。

sayuri

保護者や教職員の皆様は、児童・生徒の外面だけでなく、内面にも目を向けていただきたいと思います。何かあれは、子どもは、必ず心の声を発信しています。


hayami担当:<学習障害と学習支援>
時期:2020年6月
対象:公立小学校4年生 男子

事案:新年度に入りましたが、新型コロナの影響で休校が続きました。
学校から宿題が出されましたが、全くやりません。注意すると、宿題を破り捨ててしまいました。
今までも学習の遅れを感じていましたので、担任の先生に相談したところ
「学習障害」ではないかとの返答でした。気が動転してどうしてようかわからず、相談を寄せられました。

対応▽
小児科、精神科を受診するようお勧めしましたが、それに合わせて、学習障害の概要の
理解と現状把握を行って頂くよう要請を行いました


・「学習障害(LD)」は、全般的な知的発達障害ではなく、特定の分野の習得と使用に関し困難
  な状態を示すものであることを、説明させていただき、動揺の解消に努めました。
 
・読字障害、書字障害、算数障害、集団学習への適応に難があるとされますが、
 もう少しわかりやすく、読解力に難があるか、文章を書くのが苦手か、
 コミュニケーションが苦手か、集中力が乏しいか、多動気味か、視覚優位か、
 学力の格差が大きいかを把握していただきました。

・これらを要因とした二次障害、自信喪失、不登校などの状況はないか、
 確認をしていただきました。

・「学習障害、発達障害、ADHD、ASD等」についてもご説明し、
  基本的な理解をしていただきました。

・「学習障害」と判定されても、それを補完する学習機関や学習の場が
  あることを紹介させていただきました。

6ヶ月の経過観察中で、3ヶ月に入りましたが、母親がパニックやヒステリックにならずに
子どもさんに接しているとのことで安心していますが、助言を継続していきたいと思います

hayami

障害や悩みがあることは特別なことではありません。わかっていて放置したり、適切な対応をとらないことは、子どもの将来を閉ざすことになりかねません。